「両利きの経営」を読んで

【この本で学べる事】

  • イノベーションを起こして成長を続けていく企業の特徴をスタンフォード大学とハーバード大学の世界的な経営学者2人が事例を元に「両利きの経営」を解説していく本です。
  • 両利きの経営とは、以下の2点のことであり、片方のみではなく、両方を行うことが重要。
  1. ”知の探索”今の認知の範囲を超えて新たに認知の範囲を広げていく行為(新たなビジネスを生む取り組み)
  2. ”知の深化”今の認知の範囲を深堀りして、磨きこむ行為(これまでの業務を自動化するなどのコスト低減を図るような取り組み)

【感想】

日本は高度経済成長期に爆発的に成長して、現在は50年以上も存続しているような成熟した企業が多くありますが、現在のGAFAM(Google,Amazon,Facebook,Apple,Micro soft)のような世界規模で大きなインパクトを与えている企業はなかなか出てきていません。

成熟企業ほど、安定的に収益を生み出す事業を持つことを義務付けられ、そのことを強みにしてきたからこそ、逆にイノベーションを起こりにくくなるということが書かれてます。

そのため、コスト効率化の徹底ばかりに力を入れ、知の深化に偏った経営をすると、サクセストラップに陥る可能性が高い。

例を挙げるとDVDレンタル店でDVDをレンタルするということに固執してしまうと現在のネットフリックスやアマゾンプライムビデオに顧客を奪われ、効率化をいくらしても原資が先細っていくため、企業として存続が厳しくなるといったイメージです。

なので、効率化ももちろん重要ではありますが、”知の探索”についても意識をして取り組み、両利きになることが必要ということは考え方として重要であると思いました。

なかなか難しい内容ではありますが、考え方はとても参考になりますのでオススメします。

ちなみに、私が勤めている会社もまさに効率化ばかりに取り組んでいる状況でしたのではっとさせられました。

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